建設コンサルの方とお話してきたメモ

建設コンサルの方とお話してきた。去年から数えて3社目か。以下、個人的メモ。

海外でもソフトが重視される傾向にある

 国内ではソフト>>ハードな傾向は明らかだけど、海外でもそういう方向に向かっているらしい。つまり、ダムや水路の建設よりも、制度設計や教育分野に力を入れていく、ということだ。思っていたよりも、世界が回るのは速い。
 やはりインフラは、一度造ったらそれを維持管理していくものだから、「造り続ける」という状況はあり得ない。世界的に見ても「ピーク」は収束しつつあるのだろう。
 テルツァーギも、人間が行う活動の中でエンジニアリングに最も近いものは戦争だ、というようなことを言っていた。少し文脈は違うのだが、「戦争」を人類史の過渡期にあるものと捉えるなら、近いかもしれない、と思った。そういう意味に限定すれば、この業界での持続可能な開発(Sustainable Development)は幻想とも言える。

日本は特殊な環境

 これはあちこちで言われていることだけど、日本は建設コンサルの社会的地位が低い。今回お話した方も、「海外なら国賓として扱われ、国内なら叱責を受ける」とおっしゃっていた。
 ほかにも、業界の仕組み、政府との関係、さまざまな制度が特殊だという。そして、そうであるが故に、国内⇔海外の互換性が低い、と。もちろん、技術そのものは普遍的だけど、技術だけで仕事が出来るということはもはや、あり得ない。ソフト重視であるということも含めて。

環境分野のこと

 やはり環境修復とかの分野も、それなりの規模で存在するらしい。ただ、けっこう人気は高いのだとか。個人的にはマイノリティ分野が好きなので、じゃあやめようかな、みたいな気にもなる。半分冗談だけど。
 「環境じゃ食っていけないよ」は、これまでまわりからずっと言われ続けていたことなので、こういう自分に都合のいい情報があると、ついルックアップしてしまいがち。そろそろ進路もまじめに考えないといけないね。