財務3表一体理解法

「財務3表一体理解法」(國貞克則)読了。
会計のお勉強その2。

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

目次
第1章 会計は難しくない
第2章 財務3表の構造を知ろう
第3章 財務3表一体理解法 基礎編
第4章 決算書を読み解くツボ
第5章 新会計基準もわかる財務3表一体理解法 発展編

以前読んだ『「財務3表のつながり」で見えてくる会計の勘所』と同じ著者の本。再読しても良かったのだけれど、新鮮味に欠ける感じがしたので、新書を購入。結論から言えば、それほど変わらない内容だ。PL・BS・CSがつながっている、というところから、「読み方」を俯瞰する。どちらか一冊があれば良いだろう。どちらかと言えば「勘所」のほうがわかりやすいかもしれない。後発だし。新書のほうが安くて持ち歩きやすいという利点くらいはあるかも。

取引ごとに財務3表を見る

1,損益に関係する場合は、PLの数字が変化する
2,PLの当期純利益=BSの繰越利益剰余金
3,BSの左右がバランスする
4,直接法CSで現金が動く
5,CSの現金および現金同等物の期末残高=BSの現金および預金
6,CSの税引前当期純利益=PLの税引前当期純利益
7,間接法CSの営業利益によるCF計=直接法CSの営業活動によるCF計

分析の仕方

やっぱり初心者にとって、どうやってPLを分析すればいいのかっていうのはよくわからない。本書のやり方を見ると、分析の仕方としては

  • 他社との比較
  • 時系列の比較
  • 平均値との比較

があるようだ。だからやっぱり、1枚だけPLを見ててもよくわかんないのはアタリマエで、この辺は研究と一緒だな、と思う。やはり企業が一定数理系の人材を欲しがる理由、というのはこういうところにもあるように思える。

会社レベルでの金銭感覚

考えてほしいのは、「営業利益3万円」が意味することです。いったい、営業利益3万円分を稼ごうと思えば、いくらの売上を上げる必要があるのでしょうか。粗利率10%ですから、30万円の売上に匹敵します。一人一日3万円の研修を受講することは、会社にとって向もせずに30万円の売上を失うことと同じことを意味するのです。

ここでなんとなくわかった。会社レベルでの金銭感覚がつくというのがどういうことか、について。あ、「向もせずに」は「何もせずに」の誤植だと思うけど。