2011-01-01から1年間の記事一覧

今年読んでよかった本 in 2011

年末なので、今年読んでよかったなーという本でも紹介してみようかと思う。対象は、僕が今年読んだ本のうち、オススメできる本。あと、このブログで言及したもの。ブログで感想書いてる以外にも何冊か読んではいるけど、それらは僕としては「読めていない」…

テクノロジストの条件

「テクノロジストの条件」(P・F・ドラッカー)読了。なんでテクノロジストが大事なの?テクノロジストの条件 (はじめて読むドラッカー (技術編))作者: P.F.ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2005/07/29メディア: 単行本購入: 9人…

プランク・ダイヴ

「プランク・ダイヴ」(グレッグ・イーガン)読了。閉塞感が、異質な存在と出会うことで打開される。プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)作者: グレッグ・イーガン,鷲尾直広,山岸 真出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/09/22メディア: 文庫購入: 6人 クリ…

「助けにきたんですよ。瀕死の日本を」

「ハゲタカ」(真山仁)読了。これは、すごくおもしろい! 以下、ネタバレあるかもです。ハゲタカ(上) (講談社文庫)作者: 真山仁出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/03/15メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 126回この商品を含むブログ (240件) を見る ス…

地球の長い午後

「地球の長い午後」(ブライアン・W・オールディス)読了。植物の成長に怖さを覚える。地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224)作者: ブライアン W.オールディス,伊藤典夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1977/01/28メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 262…

入社前に体験できてよかったプロフェッショナリズム3つ

内定先の知り合いに誘われて、社内のセッションに参加してきた。詳しい内容は伏せるが、震災関連のプロジェクト報告会である。偶然もいいところだが、良い体験だったので、記録しておく。 フレームワークがめっちゃ突っ込まれてる! 今回の案件はやや専門外…

シェル・コレクター

「シェル・コレクター」(アンソニー・ドーア)読了。やっぱりわかりあえないんだな、という諦観が、「それ」を支えている。シェル・コレクター (新潮クレスト・ブックス)作者: アンソニードーア,Anthony Doerr,岩本正恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003…

「財務3表のつながり」で見えてくる会計の勘所

『「財務3表のつながり」で見えてくる会計の勘所』(國貞克則)読了。財務3表ってすごいな、と思わされたので著者の勝ち。超図解「財務3表のつながり」で見えてくる会計の勘所作者: 國貞克則出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2007/11/16メディア: 単…

人間そっくり

「人間そっくり」(安部公房)読了。どこからどこまでが人間なのだろうか?人間そっくり (新潮文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1976/05/04メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 181回この商品を含むブログ (64件) を見る id:chiguiさんのご…

伝統との対決

「伝統との対決 ― 岡本太郎の宇宙3」(岡本太郎)読了。「法隆寺は焼けてけっこう」ってどういう意味?伝統との対決 岡本太郎の宇宙 3 (全5巻) (ちくま学芸文庫)作者: 岡本太郎,山下裕二,椹木野衣,平野暁臣出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/03/09メ…

内定式のコトバ

「式」がおもしろくないのは、形式に拘りすぎるからだ。何回かの入学式、卒業式を繰り返してきて、有意義だと思ったことはひとつもない。数ある式のなかで覚えているのは、高校の卒業式で「少子化対策として、子どもを3人もちましょう」とPTA会長が言ったこ…

台所空間学

「台所空間学座談会」(山口昌伴ほか)読了。食文化に注目が集まる今日、台所だけが取り残されている。座談会 台所空間学作者: 山本夏彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1985/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 目次 第一章 いまは昔の…

マクルーハン

「マクルーハン」(W.テレンス.ゴードン)読了。メディアはメッセージ、なんだって!マクルーハン (ちくま学芸文庫)作者: W.テレンスゴードン,W.Terrence Gordon,宮澤淳一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2001/12メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 30回…

金沢行ってきた

旅行ではないような気もするけど、金沢行ってきた。兼六園のライトアップシーズンなんだけど、都合上、昼間に行かざるをえない感じだった。残念。ちなみに、金沢城の公園はわりとマニア向け。石垣にすごく興味がある人ならいいけど。 なんだこれ!無駄に豪華…

善悪の彼岸

「善悪の彼岸」(ニーチェ)読了。「人間」を捧げ、「自然」を捧げ、そして……善悪の彼岸 (光文社古典新訳文庫)作者: フリードリヒニーチェ,Friedrich Nietzsche,中山元出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/04/09メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 31回この…

秘事/半所有者

「秘事/半所有者」(河野多恵子)読了。ネタバレあるよ!秘事・半所有者 (新潮文庫)作者: 河野多恵子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/02/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見る あ、これは、地味すごい。別にス…

よっしーあいらんど(ヨシノボリ的な意味で)

ねんがんの ヨシノボリの産卵床 を てにいれたぞ! 10〜20cmくらいの石の裏についている。実物を見るのは生涯はじめてなのだけれど、思っていたよりも小さい。1ドル硬貨の大きさをアフリカの子供たちに想像させると、実物より大きく想像してしまう、という…

プロ論。−情熱探訪編

「プロ論。−情熱探訪編」(B-ing編集部編)読了。「プロとしてどうあるべきか」を読み換えると……?プロ論。―情熱探訪編 (徳間文庫)作者: B‐ing編集部出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2008/03/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブロ…

無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語

「エレンディラ」(ガルシア・マルケス)読了。私がいつも通り蟹を殺していると……エレンディラ (ちくま文庫)作者: ガブリエルガルシア=マルケス,鼓直,木村栄一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1988/12/01メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 61回この商品…

台北行ってきた

まさかのブログ1ヶ月放置をしてしまいましたが、私は元気です。なんだろう、中間発表前で忙しかった、というか、研究をこの時期にやっておかないとヤバイな、と思って詰め込んだ、という感じでしょうか。とりあえず、直近で行ってきた台北の話でもしようか…

フラジャイル

「フラジャイル 弱さからの出発」(松岡正剛)読了。なぜ、「弱さ」は忘れ去られてきたのだろうか?フラジャイル 弱さからの出発 (ちくま学芸文庫)作者: 松岡正剛出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/09/07メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 65回この商…

人と森の物語

「人と森の物語 −日本人と都市林」(池内紀)読了。意外なところから出てきた、新しい「都市林」の概念。人と森の物語 ―日本人と都市林 (集英社新書)作者: 池内紀出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/07/15メディア: 新書購入: 1人 クリック: 3回この商品を…

シンガポーリアンと聞き手の属性

シンガポールの大学生が100人くらいやってきた。どういう背景なのかわからないが、僕らはポスター発表をさせられる。急造ででっちあげた研究発表なので、写真がペタペタ貼りつけてあるだけ。 プレゼンを作るときにまず思うのは、どういう人がオーディエンス…

第四間氷期

「第四間氷期」(安部公房)読了。時間に対する無力感、それと「怖さ」。第四間氷期 (新潮文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1970/11/27メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 24回この商品を含むブログ (65件) を見る おもしろかった!安部公…

祖父の癌が治った

いや、流石に無理だろうと思っていたが、なかなかどうして、治るものだ。祖父の肺癌が発覚したのが4月。ここで家族会議が開かれ、僕も急遽実家に帰ることになった。 その時点で癌はハンドボールくらいの大きさになっていて、もはや手術は無理、という状況だ…

「甘え」の構造

『「甘え」の構造』(土居健郎)読了。「甘え」という言葉は日本にしかない?「甘え」の構造 [増補普及版]作者: 土居健郎出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2007/05/15メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 54回この商品を含むブログ (64件) を見る 前から気…

ポスト3.11のマーケティング

「ポスト3.11のマーケティング」(横山隆治、山本直人ほか)読了。マーケティングとはなんだったのか?ポスト3.11のマーケティング 企業は、消費者は、どう変わるか?作者: 横山隆治、山本直人ほか,デジタル・コンサルティング・パートナーズ出版社/メーカー…

なかのひと

完全に遊びだけど、「なかのひと」というアクセス解析ツールを使ってみた。これはですね、どんな組織に所属する人が自分のブログを見てくれているのか、というのがわかるというスグレモノ(?)ドメイン種別ごとに表示されるのだけれど、やっぱり大学(ac.jp)…

天災と国防

「天災と国防」(寺田寅彦)読了。天然の研究者にならないために。天災と国防 (講談社学術文庫)作者: 寺田寅彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/10メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 26回この商品を含むブログ (21件) を見る 東日本大震災を受け、6…

わたしを離さないで

「わたしを離さないで」(カズオ・イシグロ)読了。幼少期の曖昧な世界が拡張し、輪郭がはっきりとしていく感覚。わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)作者: カズオ・イシグロ,土屋政雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/08/22メディア: 文庫購入: 32…