生物

ウナギ 大回遊の謎

「ウナギ 大回遊の謎」(塚本 勝巳)読了。ウナギの産卵場探しはトレジャーハンターのよう。ウナギ 大回遊の謎 (PHPサイエンス・ワールド新書)作者: 塚本勝巳出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2012/06/16メディア: 新書 クリック: 8回この商品を含むブログ…

よっしーあいらんど(ヨシノボリ的な意味で)

ねんがんの ヨシノボリの産卵床 を てにいれたぞ! 10〜20cmくらいの石の裏についている。実物を見るのは生涯はじめてなのだけれど、思っていたよりも小さい。1ドル硬貨の大きさをアフリカの子供たちに想像させると、実物より大きく想像してしまう、という…

分類思考の世界

「分類思考の世界」(三中信宏)読了。「分ける」とはどういうことか?あるいは、戦略的な「分け方」。分類思考の世界 (講談社現代新書)作者: 三中信宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/17メディア: 新書購入: 15人 クリック: 218回この商品を含むブ…

個体と風景

ここ2ヶ月は、中学・高校以来の魚捕り頻度となっている。 きれいな色のでたヨシノボリ。なんだろう?シマヨシノボリかな?関東人なので、ボウズハゼを見たのも久しぶり。 生き物が好きな人には、生き物の個体そのものが好きな人と、それを取り巻く風景が好…

川のHの条件

「川のHの条件−陸水生態学からの提言」読了。魚の「すむ」川と「すめる」川との違い。川のHの条件―陸水生態学からの提言作者: 森下郁子,森下依理子,森下雅子出版社/メーカー: 山海堂発売日: 2000/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る もち…

イネ科ハンドブック

「イネ科ハンドブック」(木場英久ほか)読了。「雑草という草はない」というが、じゃあその名前は?イネ科ハンドブック作者: 木場英久,茨木靖,勝山輝男出版社/メーカー: 文一総合出版発売日: 2011/03/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を…

ムサシトミヨの棲む川は

ムサシトミヨの生息地に行ってきた。名前の通り、武蔵の国にしか生息しないトゲウオのなかま。 珍しいいきものだ。詳しくは知らないが、野生の個体群ってここにしかいないんじゃないか? 生息地は元荒川という河川。実は、元荒川は名前の通り、以前の荒川の…

だあれ?だれなの?

「だあれ?だれなの?」(今森光彦)読了。子供向けであったか……。だあれ?だれなの? (いのちのえほんシリーズ2)作者: 今森光彦出版社/メーカー: 東本願寺出版部(真宗大谷派宗務所出版部)発売日: 2007/05/15メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る …

絶滅した奇妙な動物

「絶滅した奇妙な動物2」(川崎悟司)読了。奇妙さは理論では消えないのだ、と。絶滅した奇妙な動物 2作者: 川崎 悟司出版社/メーカー: ブックマン社発売日: 2010/07/29メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 50回この商品を含むブログ (5…

タゴガエル鳴く森に出かけよう!

「タゴガエル鳴く森に出かけよう!」(小林朋道)読了。魚をどうやって見分けているの?タゴガエル鳴く森に出かけよう! -トモミチ先生のフィールドノート (Think Map 5)作者: 小林朋道,百瀬義行出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2010/05/19メディア: 単行…

ポスト2010年目標はSMARTに。

学部時代の友人が、学生向け生物多様性勉強会を開催するというので、参加してきた。内容はまあ、知っているよ、という感じであったが、行動力がある、というのはすごいことだと思う。 生物多様性のCOPは、2010年目標が達成できなかったことが大きな問題とさ…

土木工学と生態学の融合はコンテンツの問題だけじゃないかも。

ガチ土木な研究科に来て一ヶ月。だいたい、土木の人が生態系をどういう感じで理解しているのかがわかってきた。 土木の人は、生態系を物理基盤の上に成立するものだということで理解している。そういう意味で、一昔前の生態系保全活動で誤解されていた、「ホ…

鯨捕りよ、語れ!

「鯨捕りよ、語れ!」(C.W.ニコル)読了。「食べる」という体験が思想を産む。鯨捕りよ、語れ!作者: C.W.ニコル,森洋子,栗原紀子出版社/メーカー: アートデイズ発売日: 2007/07/01メディア: 単行本 クリック: 19回この商品を含むブログ (5件) を見る 目次 …

ミミズと土

「ミミズと土」(チャールズ・ダーウィン)読了。どうしてミミズなのか……?ミミズと土 (平凡社ライブラリー)作者: チャールズダーウィン,Charles Darwin,渡辺弘之出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1994/06/13メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 44回この商品…

なぜ定量的評価が必要なのか?[生物多様性オフセット]

先日、国連大学で行われたシンポジウム「生物多様性オフセットと生態適応」の動画がアップされた。個別の生物多様性オフセットの事例とかが聞けて、興味深い。 2010 International Symposium on Biodiversity Offset and Ecosystem Adaptation 生物多様性オ…

セミたちと温暖化

「セミたちと温暖化」(日高敏隆)読了。やっぱり僕はいきものが好きだ。セミたちと温暖化 (新潮文庫)作者: 日高敏隆出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/12/24メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (9件) を見る 日高敏隆先生と言え…

新訳!種の起源!(下巻)

「種の起源 下」(チャールズ・ダーウィン)読了。下巻待ってました!種の起源〈下〉 (光文社古典新訳文庫)作者: チャールズダーウィン,Charles Darwin,渡辺政隆出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/12/20メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 25回この商品を…

イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか

「イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか」(渡辺一夫)読了。この樹木がすごい!イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか―樹木の個性と生き残り戦略作者: 渡辺一夫出版社/メーカー: 築地書館発売日: 2009/10/16メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含む…

天然アユが育つ川

「天然アユが育つ川」(高橋勇夫)読了。アユがいる川よりも、アユが育つ川でなくては。天然アユが育つ川作者: 高橋勇夫出版社/メーカー: 築地書館発売日: 2009/07/31メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を…

新訳!種の起源!

「種の起源 上」(チャールズ・ダーウィン)読了。光文社古典新訳文庫で出るなら読むしかない!種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫)作者: チャールズダーウィン,Charles Darwin,渡辺政隆出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/09/20メディア: 文庫購入: 9人 …

いきものをあまり観察しない人は、

あ、ども。いつも虫取りご苦労様です。我が家のおヤモリさま。 この写真だと分かりにくいけど、これは右の後足を怪我している個体で、去年も出会った。怪我をしているいきものというのは、いきものをあまり観察しない人が考えるほど、少なくない。「金沢城の…

生態系を蘇らせる

「生態系を蘇らせる」(鷲谷いづみ)読了。生態学と、その概念の重要性。生態系を蘇らせる (NHKブックス)作者: 鷲谷いづみ出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2001/05/30メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 10回この商品を含むブログ (6件) を見る 目…

めずらしいいきものを見たよ

近年、徐々に分布域を拡大していると言われる外来種モリガールを初めて確認した。国内には近縁種が多数生息しており、外見はもちろん、分子遺伝学的解析手法を用いても判別することはできない。今回、僕がその存在を確認できたのは、「私、森ガールなんです…

金沢城のヒキガエル

「金沢城のヒキガエル」(奥野良之助)読了。生物は、僕らが思ってるよりのんびり屋さんかもよ。金沢城のヒキガエル 競争なき社会に生きる (平凡社ライブラリー)作者: 奥野良之助出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2006/01/11メディア: 文庫 クリック: 19回こ…

日本と影

日本と影ニホントカゲが捕食してるの初めて見た@大学。 たいてい見つけるとささーっとどっかへ行ってしまうんだけど、今回はアグレッシヴに羽虫を召し上がっていたよ。 一回飼ったことがあるけど、あんまりがつがつしてなくて、「あれば食うけど?」みたい…

生命とは何か

「生命とは何か―物理的にみた生細胞」(シュレーディンガー)読了。この本が名著とされる理由が分かった。生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)作者: シュレーディンガー,Erwin Schr¨odinger,岡小天,鎮目恭夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/0…

久しぶりに植生調査をしたら種名がサッパリだったでござるの巻

まったく同定*1できない! コナラ、イロハカエデ、アオキ、アズマネザサくらいしか分からなかった。 こういうフィールドからはずいぶん離れてしまったなぁ・・・ しかしまあ、自分で土木分野に進むことを決めたわけで、特に後悔はない。 さて、植生調査が他…

水槽の世界に何を求めるか

水槽で生き物を飼うのが好きだ。 いまでこそ何も飼っていないけど、最盛期は5つの水槽に魑魅魍魎がはびこっていた。 アクアリウムをやっている人の多くは、自分がセットした通りに世界が構築されることを好む。巻貝が出てきたら駆除するし、藻類がガラスを…

ドッグフードを食らう天然記念物

西表に行ってきた。今回が初めてってわけじゃないんだけど、やっぱりマングローブ林はいいね。 とりあえず見たい生物はだいぶ見たかな。ヤシガニ、オカヤドカリ、サキシマハブ(スジオウ?)、サキシマスオウなどなど。ヒクイナかわいいよヒクイナ。[,right,…

新種ですよ新種!!

新種のカエルが見つかったそうです↓産経新聞 3月 1日 1時24分 佐渡で新種カエル発見 放鳥トキのエサに 普通のツチガエルは全体に灰色で背面はざらざらとして大小のこぶがあり、「ギュッギュッ」と鳴く。(中略)ところが、その翌年、島の北西部でこの腹の黄…