久しぶりに植生調査をしたら種名がサッパリだったでござるの巻

まったく同定*1できない!
コナラ、イロハカエデ、アオキ、アズマネザサくらいしか分からなかった。
こういうフィールドからはずいぶん離れてしまったなぁ・・・
しかしまあ、自分で土木分野に進むことを決めたわけで、特に後悔はない。


さて、植生調査が他の工学分野の調査と異なることは何か?
それは、ブラックボックス化が極めて困難なことだろう。
地盤調査や流量調査など、定量的な指標を得るための調査は、
だいたい機器がつくられており、意味が分からなくても、
正確な知識がなくても、手順さえ分かれば、それに従うことでデータがとれる。
まあ、工学分野でそういうハンドブック・エンジニアな姿勢はよくないんだけど。


一方、植生調査では「その植物がなんという種であるか」ということが
調査のスタートであり、手順だけ分かっていても調査を進めることはできない。
機器を利用するなら、ポケモン図鑑的なものが必要なのだけど、
だれか研究している人はいるのだろうか?


こんな感じで考えると、植生調査のほうが専門性が高いと言えるかもしれない。
(人間に要求される知識量が多いという意味で)
別の視点から考えると、工学分野の調査が定量的な基準に依存しすぎていた、
ととらえることもできるかもしれない。
もちろん「目的」に沿った調査方法ではあったのだと思うけど。
ただ、どちらかの手法にのみ頼るのは、これからの「目的」には対応していないと思う。
両方、必要。


などと考えつつササを刈っておりましたことよ。
植生調査について少しまとめてみました→里山保全活動で植生調査が必要な理由 - けれっぷ彗星



*1:種(しゅ)を判別することです。