2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

わが悲しき文豪たちの思い出

マルケスが亡くなったそうだ。読み途中になっていた、マルケスとリョサの対話を急いで読む。急いで読んだって仕方がないのだけど、例えばそれは、すでに出発している、想い人が乗った電車を2,3歩ほど追いかけるような気持ちに近いかもしれない。疎外と叛…

春の新書祭り

電車での長距離移動が増え、まとまった時間ができたので、親書をいくつか読んだ。企画中だった新書を増税前の3月までに出してしまおうという出版社の意図だろうか、ラインナップに興味を惹かれるものが多かった。インフラの呪縛: 公共事業はなぜ迷走するの…

人間にとっての、物語の必然性

「密林の語り部」を読む。すごくおもしろかった。個人的に、自分の思想によく連なる内容でありながら、新しい視座を与えてくれる物語だった。密林の語り部 (岩波文庫)作者: バルガス=リョサ,西村英一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/10/15メディア…