2011-01-01から1年間の記事一覧

恐山に行ってきた

ひとつ積んでは母のため ふたつ積んでは父のため イタコで有名な、青森県にある、あの恐山。青森市から車で3時間。もしかしたら、函館から船で来たほうが速いかもしれない。意外なアクセスの悪さに、午前中では人も両手で数えるほどだ。 車を降りると、硫黄…

思想としての「無印良品」

『思想としての「無印良品」』(深澤徳)読了。消費者から生活者へ。思想としての「無印良品」? 時代と消費と日本と?作者: 深澤徳出版社/メーカー: 千倉書房発売日: 2011/06/15メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (8件) を見る 目次 はじめ…

進路のご報告

ようやく、進路を定めました。外資系企業でコンサルみたいなことをすることにしました。外資系のコンサルティグファームに行く、というのとはちょっと違いますが、あまり言うとネタバレなので、このくらいにしておきます。 さて、コンサルといっても建設コン…

ストーリーとしての競争戦略

「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建)読了。静止画で切り取った戦略ではなく、動画としての流れのある戦略。ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)作者: 楠木建出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2…

涼宮ハルヒの驚愕

「涼宮ハルヒの驚愕」(谷川流)読了。相変わらずの、ぶれないキョン君。涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)作者: 谷川流,いとうのいぢ出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2…

仕事はコンテンツで選ばない

七夕までに結論を出す、と人事の人に告げたが、まだ迷っている。 以前、迷っているならば、どちらを選んでも良い、と書いたが、そうすると、なお迷ってしまう。おそらく、どちらになっても、後悔するようなことはないだろうが、だとしても、である。 ひとつ…

分類思考の世界

「分類思考の世界」(三中信宏)読了。「分ける」とはどういうことか?あるいは、戦略的な「分け方」。分類思考の世界 (講談社現代新書)作者: 三中信宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/17メディア: 新書購入: 15人 クリック: 218回この商品を含むブ…

ハーモニー

「ハーモニー」(伊藤計劃)読了。以下ネタばれあります。注意。ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/12メディア: 単行本購入: 50人 クリック: 931回この商品を含むブログ (329件) を見る 前…

個体と風景

ここ2ヶ月は、中学・高校以来の魚捕り頻度となっている。 きれいな色のでたヨシノボリ。なんだろう?シマヨシノボリかな?関東人なので、ボウズハゼを見たのも久しぶり。 生き物が好きな人には、生き物の個体そのものが好きな人と、それを取り巻く風景が好…

日本の水制

「日本の水制」(山本晃一)読了。「水制」の現代的な意味とはなんだろうか?日本の水制作者: 山本晃一出版社/メーカー: 山海堂発売日: 1996/01メディア: ハードカバー クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る 目次 第1章 水制技術のあゆみ 第2章 …

箱男

「箱男」(安部公房)読了。「見る⇔見られる」の逆転と狂気の世界。箱男 (新潮文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/05メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 69回この商品を含むブログ (226件) を見る 砂の女→壁ときて、箱男。おもしろい…

顔は宇宙だ。

岡本太郎100周年の企画「顔は宇宙だ。」展に行ってきた。渋谷パルコで20日まで開催。あまりボリュームはないけれど、「顔」をメインテーマとして、しっかりとした展示がされていた。 写真はOKなので、いくつか撮ってきた。顔。顔というのは、その人間の意思…

現代の金融入門

「現代の金融入門」(池尾和人)読了。類まれな金融の入門書。現代の金融入門 [新版] (ちくま新書)作者: 池尾和人出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/02/10メディア: 新書購入: 21人 クリック: 300回この商品を含むブログ (48件) を見る 目次 第1章 金融…

密度と限界

かなりバランスのとれた生活ができている。研究メインで、あいかわらずだらだら就活も続けているし(いいかげん行き先を決めよう)、バイトも細々とやっているし、プライベートもまあまあ確保できている。バランスのとれていないこととは言えば、あまりブロ…

永すぎた春

「永すぎた春」(三島由紀夫)読了。三島由紀夫なのに、さわやか爽快!永すぎた春 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1960/12/13メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (46件) を見る それでですね、なぜか指…

ニーチェ入門

「ニーチェ入門」(竹田青嗣)読了。僕がツァラトゥストラを読んだときに陥った致命的な過ちは修正された。ニーチェ入門 (ちくま新書)作者: 竹田青嗣出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1994/09/01メディア: 新書購入: 25人 クリック: 183回この商品を含むブ…

うさんくさい

友人と就活の話をする。彼は、かねてからの、純情一筋の、日本の根幹を支えることを誓う、公務員志望である。皮肉ではない。僕が戦コンを受けていた、という話をすると、やや怪訝な顔つきする。まあ、おもしろいだろうけど、なんかうさんくさくないか?そう…

停電の夜に

「停電の夜に」(ジュンパ・ラヒリ)読了。新しい地に馴染む、ということをこんなに丁寧に書けるものだろうか。停電の夜に (新潮文庫)作者: ジュンパラヒリ,Jhumpa Lahiri,小川高義出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/02/28メディア: 文庫購入: 10人 クリ…

地域再生の罠

「地域再生の罠」(久繁哲之介)読了。「演出」という方法そのものに飽きている。地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)作者: 久繁哲之介出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/07/07メディア: 新書購入: 23人 クリック: 403回こ…

デザインより、手入れ

種を蒔いたハツカダイコンが芽を出した。発芽してから知ったのだが、どうやらスジマキと言って、スジ状に溝をつけて種を蒔くのが正解らしい。僕は本当に農学部だったのだろうか。 アパート1階の庭は僕の献身的な手入れによって、謎の白い花が見頃を迎えてい…

漸減する風土

「風土」(和辻哲郎)読了。風土の占める割合は、どんどん小さくなっている。風土―人間学的考察 (岩波文庫)作者: 和辻哲郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1979/05/16メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 81回この商品を含むブログ (63件) を見る 目次 第1…

はてな市民

いつの間にか、はてな市民(金)になっていた。300日ぶんか…。 川に行きたい日和になってきた。さて、そろそろ修論の調査に行かねば。 高速道路風標識ジェネレーターより。

キラレ×キラレ

「キラレ×キラレ」(森博嗣)読了。Xシリーズ二作目。以下ネタバレあるかもです。キラレ×キラレ CUTTHROAT (講談社文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/03/15メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (18件) を見る なんとなく…

被災地調査

岩手・宮城の被災地調査に行ってきた。専門は海岸でなく河川なので、津波で直接的な被害を受けた沿岸部を見るというより、河川堤防にどのような被害が出ているか、河道のかたちが被災にどう影響しているか、地形や土地利用が津波の進行にどのように寄与して…

GWの予定

ゴールデンウィークは新潟へ行って、そのまま宮城・岩手の被災地調査に行ってきます。というわけで、しばらくブログはお休みとなります。感想を書きたい本がたくさんたまっていますが……。5月中旬くらいに再開する予定です。ではでは。

災害がほんとうに襲った時

「災害がほんとうに襲った時」(中井久夫)読了。災害時のロジスティクスを支えるのは、非災害時における人と人との信頼関係である。災害がほんとうに襲った時――阪神淡路大震災50日間の記録作者: 中井久夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2011/04/21メデ…

一生続ける技術

「一生続ける技術」(青木仁志)読了。「続ける」ことが唯一の方法である。一生続ける技術作者: 青木仁志出版社/メーカー: アチーブメント出版発売日: 2011/03/01メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 11回この商品を含むブログ (6件) を見る タイト…

岡本太郎展に行ってきた

というわけで、行ってきました。 これは!と思った作品。著作権とかよくわからないので、とりあえずタイトルのみ。 ◆森の掟展示を眺めていると、ここで雰囲気ががらっと変わる。ジッパー犬が猫さんに勢い良く噛みついている絵。上の写真に入っているもの。 ◆…

日本の河川

「日本の河川」(小出博)読了。1本1本の河川について知識を学び,これを整理するより外に方法がない。日本の河川―自然史と社会史作者: 小出博出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1970/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 小出博さ…

テトラポッドでひとまとめにしないで!

テトラポッド、というものがある。海岸の侵食を防ぐため、河川の護岸を守るため、軍団になって最前線を死守する勇士たちである。 しかし実は、テトラポッドというのは製品名であって、本来は「消波根固ブロック」(しょうは ねがため ぶろっく)という。 日…