学科再編の評価

昨日↓の続き。
名前が良くない?(けれっぷ彗星)

土木工学科という名前がいろんな名前に変わっているね、という話でした。
 で、その理由はなにか?「土木」という名前のイメージが云々、ということもあるにはあるだろう。しかし、根本的な理由は、既存の学問体系が時代についていけなくなっていること*1だと思う。土木分野でいえば、「景観」なんかが重視されるようになったのは最近のことだし、「水工」の分野では気象学とか生態学などとの融合が進んでいる。

 こうなってくると、名称はもちろん、学部や学科の再編が進んで然るべきだ。実際に取り組みはなされているみたいで、うちの学科でもコースとカリキュラムの再編が行われた。僕らはその第一期だった。思ったのは、

どうやって再編を評価するの?

 ということ。いわゆるPDCA*2のC。再編前のカリキュラムと再編後のそれでは、どっちが良かったの?大学の講義ではこれを調査することが難しい。なぜなら、生徒は毎年入れ替わるからだ。単位を落とさなければ、同じ生徒が同じ講義をとることはないから、再編前と再編後の講義を両方受けて比較することができない。よって、アンケートなどでは再編前と再編後の評価ができない。もちろん、単位を落とした人のアンケートを重視したとすれば、情報に偏りが生じるだろう。かといって、就職人数などで評価するのは、大学を「職業訓練所」とみなすということで、ちょっと受け入れ難い。じゃあ学力かっていうと、応用的なことを勉強したらその分基礎ができなくなるのは目に見えている。結果、評価は先生方の主観によるものになるよね。当事者が評価するのってどうなんだろう?かといって、ほかに評価できる人いないし・・・う〜ん。

 なんか、いっぱいアンケート書かされたような気がするけど、それ役に立つの?まあいいや。大学は自分で勉強するところだもんね(と学生が言う分には良いと思う)。

*1:「純粋度の高い」理系の方々はそうでもないけど、農学・工学では結構重要視される。

*2:Plan→Do→Check→Actってやつ。詳しく知りたい方はググってくださいませ。