下流ほど河原の石が小さくなるのはなぜか?

小学校の理科では、
「上流では石は大きいが、下流に流されるにつれて、石どうしがぶつかりあうことで小さくなるから」
と書くと○らしい(と教職をとった友人は言っていた)。
これはもちろん正しいのだけど、より支配的な要因は別にある。


それは、流速が上流ほど大きいことである。
一般に、上流ほど運搬作用が大きいため、大きな石でないと下流に流されてしまう。
だから、石が川を下るにつれて摩擦によって削れる、というよりは、
上流で生み出された小さな石が下流まで運ばれる、という側面のほうが大きい。


うーん、まったくもって当たり前のことだと思うんだけど、
僕も「石がぶつかりあって・・・」というふうに習ったような気がする。
ただ、これらの要素が、土砂の粒径分布にそれぞれどれだけ影響しているのか、
ということになると、ちょっとした研究テーマくらいにはなってしまうみたい。