森林の衰退と水資源問題

中国資本が日本の水源地を買収 危機感強める林野庁、調査開始

 林野庁が危機感を持ってくれたなら、いい傾向。このブログでも日本人の水資源に対する危機感のなさを指摘してきた(水問題と危機感水について少し真剣に考える)が、この問題のもうひとつの側面は、林業の衰退にある。もとの記事でもこのように指摘されている。

これに対し、日本国内では水源地を守る役割を果たしてきた林業が衰退の一途をたどり、外国資本が入り込むすきを与えているとの指摘がある。


 森林が水源として重要であることは以前から認識されていたけど、森林保有者にとって、森林を保有するメリットはどんどん小さくなってきている。国内において、林業で収益をあげるのは困難である。林業従事者の推移を見ても、ここ30年間で約1/4程度になっていて、林業の衰退ぶりが伺える。このような状況で、「今の市場価格の10倍」などと言われたら、森林を売ってしまう人がいても不思議ではない。まず、林野庁が整備するべきなのは、森林の権利移転を把握できるような制度だろう。