環境問題はTOCで捉えるとシンプル[The Goal]
「The Goal 企業の究極の目的とは何か」(エリヤフ・ゴールドラット)読了。
問題解決には「型」がある。
- 作者: エリヤフ・ゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/05/18
- メディア: ペーパーバック
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TOCには5つのステップがある
ググったら、ここが分かりやすかった
→TOC(制約条件の理論) - 日建学院
要点だけまとめると、こうなる。
1.制約条件を見つける
2.制約条件を活用する
3.すべてをステップ2に従わせる
4.制約条件の能力を高める
5.ボトルネックが解消したらステップ1へ
環境問題はTOCで捉えるとシンプル
さて、生産管理など、僕からはかなり遠い分野なのだが、有用な概念が必ずしも近くに転がっているとは限らない。ちょっと自分の近い分野に引っ張ってくると、「環境問題は部分最適の限界が顕在化したものだ」と言えるかもしれない。
地球で人類が生存しつづける上での制約条件は、もちろんエネルギーだ(ステップ1)。ステップ2「制約条件を活用する」には農工業などの生産技術が関わってくる。最近定着しつつある3R(リデュース・リユース・リサイクル)は、ここのカイゼン策だろう。ステップ3「すべてをステップ2に従わせる」は難しいところ。ここは一番うまくいってないんじゃないかな。これは要するに、資源分配の問題だ。うまくいっていない状態においては「貧困問題」が起きる。新エネルギーの開発はステップ4「制約条件の能力を高める」に相当する。
この捉え方から分かることは、ボトルネック解消のためには、技術開発や社会システム構築のどちらか一方だけでは、問題は解決できないという非常にまっとうな結論だ。特に目新しい結論が導けたわけではないが、この捉え方はシンプルで理解しやすく、説得力がある。色々な説得の雛型をつくっておくのは便利だ、と最近思う。