ほとんど無害
「ほとんど無害」(ダグラス・アダムス)読了。
パニくれ。
- 作者: ダグラス・アダムス
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/08/05
- メディア: 文庫
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あ、ちなみに「ほとんど無害」(Mostly Harmless)とは、銀河ヒッチハイクガイドに載っている、地球についての記述。みなさんも、人を馬鹿にするときにどうぞ。「彼?いやあ、ほとんど無害だよ?」
少しまじめなほうで感じたのは、代替性がない、というのが大きく響くな、と。みんな、いろいろなものを失っていたようだ。帰るべき場所と時間を持たなかったり、本来の役目を忘れてしまったり、昔の夢のようなものをなくしてしまっていたり。こんな感慨深い作品になっているなんて、銀河ヒッチハイクガイドシリーズらしくない!いや、でも最後にはふさわしいかな、と感慨深い。
知る必要のないことは知らずにすみますように。知るべきことなのに知らずにいることがあっても、それを知らずにすみますように。知らなくていいと決めたことを知らずにいようと決めたことも、知らずにすみますように。アーメン。