大きく考えることの魔術

「大きく考えることの魔術」（ダビッド・J・シュワルツ）読了。
「そんなことわかってる」って？

大きく考えることの魔術―あなたには無限の可能性がある

　「成功できると信じよう」「一流を目指そう」「行動する習慣をつけよう」わかっている。わかっているのだ。そういった前向きな思考が必要なことくらい。
　……と読み進めて、ふと気づく。あれ、本当に僕は「わかっている」のだろうか？書いてあることは自己啓発書のお手本みたいな話ばかりだ。疑う余地のある意見はなにひとつない。じゃあ、僕はこういった思考を常に再現できているだろうか？激しく疑問である。
　もしかすると、「わかっている」ことは、その通りに行動できることとイコールではないのかもしれない。
　身体を形づくるのが日々の食事であるように、思考を形づくるのは日々触れる思考である。
　つまり、こういった思考の方向づけは「わかっている」かどうかはほとんど関係ないのである。日々、そういうポジティヴな思考に接しているか、大きく考える人と接しているか、そういったことが大切なのである。
　そういう要素のひとつとして、例えば本書のような、シンプルに前向きな自己啓発本が有効かもしれない。周りの環境を変えるのは難しくても、読む本くらいは、自分で選べるのだから。
※本書は、本が好き！経由で、実務教育出版様から献本頂きました。ありがとうございます。