地球最期の野良猫
「地球最期の野良猫」(ジョン・ブレイク)読了。
「たったひとつの冴えたやりかた」を思い出したが、この子は冴えていない。
地球最後の野良猫 (創元SF文庫 ) (創元SF文庫 フ 10-1)
- 作者: ジョン・ブレイク,赤尾秀子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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逆に言えば、映像化することで、スピード感や実物のもつ情報量を表現でき、内容に深みが増すように思う。そして、本書もそういったシナリオ向きの話である。
好みなのかもしれないが、小説として楽しませるのであれば、もっとストーリーに深みを出し、読者を納得させるなにかが必要だ。
やや酷評になってしまったが、表紙はすばらしい。吉岡愛理という方がイラストを描いているらしく、聖剣伝説やファイナルファンタジーなどでデザインを担当していたそうである。ていうかジェイドはそんな服装で逃亡劇を繰り広げていたのか……もっとカジュアルなイメージだけど。
なお、SFということで読んだが、そういった要素はほとんどない。「夏への扉」をイメージした方が多いようだが、そんなにSFでないし、僕は「たったひとつの冴えたやりかた」を思い出したが、この子はあまり冴えていない。
※本書は、本が好き!経由で、東京創元社様から献本頂きました。ありがとうございます。