興味がないのではなく,知的に怠惰なだけではないか?

興味・関心は知識量に比例する.今皆さんの中で興味があると思っているものの大半は,単にそれまで接触する機会が多く,その分野に知識があるにすぎないことが多い.たとえば,「ITには興味がない」という若者の多くは,本当にITに興味がない志向の人なのではなくて,単に不勉強であるとの自覚を持つべきだと思う.


既に興味を持っている分野は,消費者としての自分が受身で接することの多い,広告やマスコミ,消費財の類の分野が多い.おまけに消費者として自分が接するものは既に大衆化しており産業としては成熟しているケースが多いので,産業としてはピークアウトな可能性が高い.一方で,IT分野をはじめこれから成長する新しい分野は歴史がまだ浅い分,大衆的な文脈で知識を入れる機会が少ないため,放っておくと興味を持ちにくい構造になっている.


つまり,これからの時代に必要となるものは何か?社会的に重要なテーマは何か?これからの世の中を変えるインパクトのあるテクノロジーはなにか?について,主体的に学び,知識を増やしていくことで,それらの分野への興味・関心を高める努力をする必要があるのだ.必要な勉強をしないとなると,常に安易な方,既に馴染みのあるものに興味が流されてしまう.そこには個としての新たな成長はない.


新しいもの,見たことがないものに出会ったときに,「興味がない」と反応するのは,知的に怠惰である.(後略)

っていうね.これがスゴいな,と思って.こういうことが言えるようになりたい.就活のときベンチャー企業巡りでお世話になったGoodfindさんのフリーペーパーに載っていた文章で,Goodfindを運営するスローガンの代表取締役伊藤豊さんが書いたもの.煽りっぷりハンパない.
確かに,その通りなんですよ.関心があるものって,自分が触れてきたもの.でも,そこだけで閉じていると,多くの可能性を見落としてしまう.もし,一つの分野を掘り下げるつもりですら.ほぼ全文を写経してしまうくらいには,価値のあるコトバである.あ,ステマじゃないよ笑