概念の発掘

 水理学の本を読んでたら、ばあちゃんに何読んでるかを訊かれた。
俺「水が水路とかをどういうふうに流れるのか、っていう勉強の本」
ば「それがそんな英語だらけになるの?」
俺「いや、これは計算の式」
ば「水は高いところから低い所に流れるんじゃないか」
 ・・・いや、そうなんだけどさ、っていうか正確にはそうじゃなくてポテンシャルの高いほうから低いほうへ流れるよね。そもそも、なぜ流量を計算する必要があるかと言うと・・・

 ええと。そうではなくて。
 概念のギャップというものは大きい。比較的苦もなく手に入れた概念は、思考のなかに埋没している。自分と概念ベースが大きく異なる人とコミュニケーションすると、日々の思考の基礎としている概念を掘り起こさなくてはならない。「話が通らない人」と話すときが、自分が自分のなかにある概念をどれほど理解しているか試すときだ。



さて、明日からしばらく旅行に行ってきます。
次回の更新は来月かな?