水について少し真剣に考える

水問題と危機感というエントリを書いたけど、
「それでも、日本に住んでる分には大丈夫なんじゃないの?」
という反応はありうると思う。
しかし。
狙われる日本の水源林

中部地方や九州地方では、経営不振に陥った酒造会社を外資が買収する動きが目立つそうである。酒を造ろうというわけではない。酒造会社が保有する水源と取水口が欲しい。

 中国では1997から2004年までの間に需要が約4倍になっていて、年間消費量は約26億ガロン。日本の外では水の価値が高い。日本の中では水の価値が低い。僕は経済とか弱いので、詳しいことは分からないけど、この状況でなにが起きるかはあまりにも明らかだ。より安い場所、つまり日本で水を手に入れようとするはずだ。
「水は21世紀の石油だ」水資源の枯渇にヘッジファンドが着目

2001年以来、世界の大手水関連企業、通称「ウォーター・バロンズ」の株価は平均して150%を超える値上がりを記録している。これは同じ期間の一般銘柄と比べると、3倍以上の株価高騰ということになる。

 水源が抑えられれば、この水資源の豊富な国でさえ、水に困窮するという事態が起こりうる。危機を煽っているのではない。水を巡る争いは、世界ではすでに起こっていることだ。コチャバンバ水紛争(wikipedia:コチャバンバ水紛争)などはその良い例。そして、日本が危機を見過ごしているのは事実だ。
 水は日本が持っている資源としては唯一のものと言ってもいい。どうしてそんなに無関心でいられるのだろうか?


参考:

ウォーター・ビジネス (岩波新書)

ウォーター・ビジネス (岩波新書)

水資源の問題に関して警鐘を鳴らすのは専ら海外の人、というイメージだったけど、珍しく日本の著者。「とりあえず読む一冊」として良いと思う。