メーロー来襲

 台風18号の名前はメーローというらしい。マレーシア語でジャスミンのことらしいので、今日は家でジャスミンティーを飲みながら研究することにした。
 台風や大雨などがあると、活気づく研究室もある。災害研究をメインにしている砂防研や河川研のチームなんかがそれで、雨が上がってからはもちろん、まだ雨が上がっていないのに動き出すところもあるという噂もある。怖ろしい。
 とは言っても、研究の都合で災害が来てくれるはずもなく、下手をすると10年に1度の機会を逃すことになりかねない。そんなわけで、素で「ちょっと川の様子を見てくる」をやる研究者もいるとかいないとか。災害研究がそういう人たちの犠牲の上になりたっていると思うと……あ、調べたわけじゃないので、犠牲が出ているのかどうかは知らない。
 僕も台風やんだら、多摩川見に行ってみようかな。でも、そういうのって台風前も行っとくべきだったのか。普段から考えていないと、なかなか動けないものだ。重要な局面は、なにかが起こるよりかなり前に存在する、ということだろう。