テープ起こし

 「テープ起こし」とやらを初体験した。ざっと3時間ぶんくらいだろうか。異様に肩が凝る。
 やっぱり、文章として保存することの需要は、かなりあるみたいだ。データ圧縮としての意味は薄れつつあるけど、文章にしておけば検索が容易だし、「ざっと目を通す」こともできる。この辺は、「聴く」という行為が音波センサ依存なのに対して、「見る」という行為が電磁波センサ依存であるゆえの宿命。
 余裕だと思っていたのに、初めて20分取り組んだあとの疲れ具合は異常。思わず「テープ起こし 自動」などとググってしまった。どうやらあるにはあるみたいだが……VIA VOICE (IBM)……生産中止になっている時点で、その性能は推して知るべし。
 それでも、きっと効率化はできるはず!ということで見つけたのが、「おこしやす」というフリーソフト。その名のとおり(?)、テープ起こしに特化した音声ファイル再生ソフト。
 テープ起こしを経験した人間として思ったことは2つ。1つは、キーボードから手を離さずに作業したい、ということ。例えば、メディアプレーヤーなんかを使うと、「再生」や「一時停止」を押すためにはマウス操作が必要。これが最悪。効率を著しく下げることになる。この点、「おこしやす」はキーボード操作が可能。
 もう1つ。そもそも、タイピングと同じくらいのスピードで話してくれれば、プレーヤーをほとんど操作せず、タイピングに集中できる。これは要するに、再生速度を変えられればいい。これも、「おこしやす」でできる。
 さらに、「停止と同時に自動的に指定した秒数巻き戻しを行う」「指定した区間のリピートが可能」という特殊能力もある。すごい!これは間違いなくテープ起こしに特化した神フリーソフト
 ……ということで、なんか深夜の通販番組みたくなってしまったけど、テープ起こしするなら「おこしやす」はオススメ。