本当に迷っているんだったら、どれを選んでも良い

 自分にぴったりとあった仕事や研究テーマといったものは存在しない。存在し得ない。そう分かっていても、迷ってしまうのはどうしてだろうか?最近、これの答えを見つけたような気がする。それは、その対象について「考えた」という実感が欲しいからではないか、というものだ。
 そして、この実感はたぶん、あまり考えていなくても得られる。問題意識を頭の片隅に置いておき、心理的なプレッシャーをかけておき、時間が経つのを待っているだけで、得られる。
 もちろんこれは、決断を先延ばしにするだけで、実感こそ得られるものの、自分にとってプラスに働いているとは言えない。考えようによっては、その実感ほしさに、実際の利益(という言い方も好まないが)を失っているとも言える。
 となると、やっぱり思考よりも行動を優先すべき、といういつもの話になる。で、これを頭で考えていてもダメだから、習慣にする必要があるわけだ。ここまで考えておいて、なお足りない。もっと動かなければ、と思う。というわけで、自分を後押しするために、この言葉を。本当に迷っているんだったら、どれを選んでも良い。