議論の反省日和

 昨日は、土木な人と生態学な人の集まる勉強会だった。仕掛け人のやり方がうまかったせいか、それなりにお話は盛り上がった。ただ、どうもなにか足りない気がする。
 言ってしまえば、議論として新しい発見がなかった。どういう人が、どういう考えを持っているのか、とか、個別具体的な情報としては、新しいことも、それなりにあった。
 発見がない、というのは自分のセンサが衰えているだけかもしれない、という分を割り引いても、こと「あるべき論」に踏み込むと、僕が考えてきたこと、というか経過してきた思考でしかなかった。
 反省として2つ。ひとつは、仕掛け人が事前にテーマを公開して、こういう議題について話しあうよ、ということをアピールしておけばよかった。これで参加者も事前に話すことを考える余裕ができるはず。それなりに近い場所にいた人間としては、そういうことを提案しとけばよかったな、と。
 もうひとつ。もし本当に僕が議論の先頭に立っているなら、率先して「本当に議論をすべきポイント」に言及し、議論を先に進めるような発言をしなければいけなかった、ということ。もしかしたら、わりとみんな、同じことを思っているのかもしれない。議論が飽和しているのだろうか?
 今思い返せば、問いの設定が不十分だったような気もする。もう少し正確には、問いの境界条件が曖昧だったのかなあ。その辺を議論の最初で指摘すべきだったかも。