夏休みになったよ

 水道の調子が悪かったので、水道屋さんに来てもらった。水道屋さんは2人組で、ひとりは熟練っぽいおっさん、もうひとりは見習いっぽい青年(僕と同じくらいかな)。
 おっさんが「ちょっとこれ持ってて」と青年に工具を受け渡すと、無言で受け取る青年。給湯器の位置を確認するように言われると、「こっちにあるよ」と青年。
 あれ?なんでこの人敬語じゃないんだ?おっさんではなく老け顔の青年説も考慮したが、ちょっと無理がある。明らかに青年はおっさんにタメ口をきいているのである。
 やや偏見が交じるが、こういう人たちって敬語とか、そういう上下関係的なしきたりに厳しいものではないのだろうか。
 僕はいつおっさんがキレ始めるかとビクビクしていたが、そんな様子もなく、いつものことのようだ。
 おっさん、ちゃんと丁寧語くらい教えてあげたほうがいいんじゃないだろうか。ええ、特にオチのある話ではないのだけど。
 本当はここから日本社会がどうとか、教育がどうとか、社会の中の層がどうとか、そういう思考がオートメーションで展開していたのだけれど、あえてそれを止めて、思考停止してみた。思考停止が夏休みの象徴なのです。