転職のご報告

転職することにしました。やっぱり環境系でいきたい、ということで、シンクタンクの環境・エネルギー部門にて、研究員として働きます。なぜ若者は3年で辞めるのか?っていう感じですが、以下に少し備忘を残しておきます。

やっぱりコンサルじゃない3つの理由

 自分はコンサル向きではないな。というのが2.5年働いた結論。この手の感想は、1年目あたりでも感じたけれど、そのときはまあ、アレルギーみたいなもので、正常な判断はできない状態にあったと思う。だけど、今は明確にわかる。
 まず、ソリューションづくりにそんなにコダワリがないこと。むしろ、リサーチ。どういう仕組みや構造になっているかを調べるほうが、圧倒的に自分に向いているようだ。これ、嫌いな人は多分大嫌いで、地味でつまらない仕事に見えるようなのだけれど、自分はソリューション<リサーチでした。
 2つめは、分野への執着がやっぱりあったこと。進路決定時のエントリでも「いずれ「戻ってくる」つもり」と書いたけど、想像以上に早い帰還となった。「好きを仕事に」というのとは少し違うのだけど、「こんなことしてる場合じゃないな」っていう仕事が多くて、この先も3年はそういう見通しが立ってしまったので、転職の決意が固まった。
 3つめは、生活基盤のことで、給与とかも色々見てみて、年収100万くらいは下がっても仕方がないかな、キャリアチェンジだし。と思っていたけれど、なんだかんだ言って、ほぼ同額でシフトできそうだったのは大きい。

転職活動の雑感

 転職エージェントを使ったけど、正直、インテリジェンス(DODA)やリクルート(リクナビNEXT)は使えなかった。あれは、通常のキャリアを踏んできた人が、その延長線上で転職するときに役立つものであって(例えば、ITエンジニアやってた人が新しい環境を求めてIT業界で転職する、とか)、キャリアチェンジとか、ニッチな市場での転職にはぜんぜん向いていないようだ。彼らは基本、社内WEBでキーワード検索して出てきた非公開求人を出してきているだけで、非公開求人は見たいけど、それ以外で特に期待できるところはない。
 結局僕は、業界専門の小さな転職企業のエージェントを使ったが、そこはもう、的確に求人を出してくれて、業界の仕組みをかなり正確に説明してくれて、もう、転職とかは別に、その話だけでも満足できるくらいだった。エージェントの方はタイミング次第だと言うものの、紹介してもらった一企業だけを受けて、転職活動は終了した。賃貸物件選びは不動屋さん選びと一緒と言うけど、転職活動もエージェント選びが大切なようだ。
 プロジェクトの切れ目をつくるのが大変という話は聞いていたので、かなり機は伺ったためか、社内の摩擦はほとんどなかった。唯一直属の上司だけが、嫌味を言われまくったけど、まあ色々期待/投資していただいたので、仕方ないかなーとも思う。期待いただいている方ほど、早めに情報を伝えてあげたほうがいいと思う。

今後について

 社会人最初の5年間は、修行の5年間と思っていたが、想像よりも早く、終わらせることになった。次の5〜10年は「専門性を確立するための期間」と位置づけている。将来なにをするにしても、この期間で培った専門性がコアになるだろう。
 正直、これまでは「迷って」いた。「ここで戦うのだ」という結論をずっと先延ばしにしてきた。広く観ることが大切と、ずっと考えてきた。でももう、そのステージではない。自由を失うというのではなく、遠くを見通すための土台を築かなくてはならない。それにふさわしい場所を選んだ。なので、あとは全力を尽くすだけ。今までサポートしていただいた皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。