三力の参考書

 院試も終わったので、お世話になった三力の参考書を紹介しておこうと思う。新学期から専門科目として三力を勉強する(せざるを得ない)人もいるよね。というわけで。ちなみに、本エントリ群の特徴は、現役学生視点だ、ということ。おじいさん教授*1の薦める参考書は確かに名著なのだけど、「それ、絶版ですよね?」「単位がインチとkgfなんですけど」が頻出するので……。「ゆとり世代の三力」をテーマに、入手しやすいものを紹介する。需要あるのかなあ?まあ、いいか。

三力とは?

 土木工学・農業工学・環境工学などにおいて基礎となる力学のこと。具体的には、構造力学土質力学水理学の3つ。材料力学は構造力学土質力学の中に偏在している。ちなみに、「三力」というのは、あまりメジャーな言い方ではないらしく、こういう言い方を知らない教授もいる。

対象

 土木工学・農業工学・環境工学などを勉強する人向け。特に、これらを初めて勉強する大学生、高専の人に。あるいは院試対策・公務員対策に。

なぜ重要なのか?

 構造計算できない技術屋になんか意味あんの?

 すみません、言い過ぎました。

 それでも、すぐれた技術は、これらの力学と切っても切れない関係にある。都市計画を担うにしても、景観設計を考えるにしても、そこには必ず、力学的センスが必要不可欠になる。このことは、芸術家と建築家の違いを考えてみればすぐに分かる。極めて芸術家よりの建築家もいるけれど、その人の造った建物がどんなに芸術的に優れていても、人が住む前に崩れてしまうのなら何の意味もない。力学はすべての基礎だ。

環境問題に関心が強い人へ。

 ちょっと脇道へそれるけど、つまり、数年前の僕へ。環境問題に対するアプローチは様々だけど、環境を直接的に変えることができるのは技術だけだ。理想論で終わらせるつもりはないなら、三面コンクリート張りを頭ごなしに否定するその態度は改めるべきだ。まずは、技術とは何かを知ること*2。あと、自然保護系じゃなくて、グローバルなほうの環境問題なら、こっちじゃなくてエネルギー方面だよ。

というわけで、

 余計な部分が長くなったけど、本題へ。
三力の参考書 - けれっぷ彗星
構造力学の参考書 - けれっぷ彗星
土質力学の参考書 - けれっぷ彗星
水理学の参考書 - けれっぷ彗星
コンクリート工学の参考書 - けれっぷ彗星



よくわかる三力『構造力学・土質力学・水理学』演習

よくわかる三力『構造力学・土質力学・水理学』演習

*1:失礼な

*2:などと偉そうに言いつつ、僕もまだよく分かってないのは内緒です。