構造力学の参考書

三力の参考書シリーズ。構造力学の参考書を紹介してみる。下に行くほど難易度が高くなると思う。

構造力学とは

 応用力学とも。構造物に作用する応力や、それによって生じる変位を解析するための力学。構造力学は、土木工学や農業工学だけでなく、建築や航空の分野においても必須科目なので、多くの参考書が存在する。

参考書

絵とき 応用力学

絵とき 応用力学

 黄色いカバーの絵ときシリーズ。構造力学の初歩は、他の三力と比べ、基本的には難しいわけではないので、計算問題をコツコツやっていけば理解できるようになる。本書はその1番最初のステップに適した参考書と言える。公務員試験向き。
基礎から学ぶ構造力学

基礎から学ぶ構造力学

 僕が主力で使っていたもの。演習問題・解説がしっかりしていて、頭からやっていけばつまづくことがないようにつくられている。マトリクス計算や有限要素法など、ハイレベルな内容には踏み込まない。比較的新しい参考書(第1刷は2005年発行)。定期試験向き。
構造力学〈1〉 (ニューパラダイムテキストブック)

構造力学〈1〉 (ニューパラダイムテキストブック)

 比較的クオリティの高いニューパラダイムシリーズ。本書では主に静定構造を、「構造力学〈2〉」では主に不静定構造を取り扱う。Amazonの「クリックなか見!検索」で1章の「構造力学とは」が読めるので、一読することをオススメ。もちろん、演習問題・解説もしっかりついている。
図解でわかる はじめての材料力学

図解でわかる はじめての材料力学

 材料力学は、扱う物体が1つであるときの構造力学で、材料力学の参考書でもたいてい構造力学に対応できる。本書はしっかりとした演習問題・解説のついた参考書。ただ、たまに説明なしで公式を提示している箇所があるので、厳密な原理まで詳しく知りたい、という人には向かないかも。あと、定価が2000円程度で安い。大学院入試向け。
構造力学〈2〉

構造力学〈2〉

 難しい。しかし、座屈やマトリクス計算、有限要素法、カスティリアーノの定理など、ハイレベルな部分の原理が厳密に説明されており、公式バカにならないような内容となっている。この手の本でよくありがちな、説明オンリーということにはなっておらず、問題・解説もしっかりと用意されている。ただ、僕には敷居が高かった……
参考:構造屋さん修行中
建築基準法やらフリーソフトまである。
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