水理学の参考書
三力の参考書シリーズ。水理学の参考書を紹介してみる。だいたい下に行くにつれて難しくなる。
水理学とは
水の流れを取り扱う力学。もとは河川工学から生まれた経験則の集大成だったけど、その後、流体力学を取り込み、理論化が進んだみたい。で、この流体力学と絡んでるあたりが難しい。いや、工学部の方はそうでもないのかな?まあ、どこが難しいかは人によるので、学んでいるうちに分かるよね。あと、環境工学や都市工学とのかかわりはけっこう深いと思う。
参考書
- 作者: 国沢正和,西田秀行,福山和夫,粟津清蔵
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 1998/05
- メディア: 単行本
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- 作者: 祢津家久,冨永晃宏
- 出版社/メーカー: 朝倉書店
- 発売日: 2000/04/01
- メディア: 単行本
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初学者なら、朝倉の水理学。コラムはもちろん記述全般が、とても興味を喚起されるような書き方をされているので、やる気が出る。説明も詳しく、問題・解説もついてる。特に、問題解説の詳しさではトップクラス。いや、トップと言ってもたぶん大丈夫。基礎的な範囲はほとんどすべて網羅している。少しマジメに勉強したい人にはこれを全力でオススメ。悪い点は、表紙が固くない(ソフトカバーっていうの?)ことと、値段が少し高いこと。値段については、中古なら心配ないか。
- 作者: 日野幹雄
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 1983/01/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 鈴木幸一
- 出版社/メーカー: 森北出版
- 発売日: 1990/11
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問題演習用。ただ、値を計算させる、というより穴埋め・証明・考察などの問題が多く、公務員試験などよりは定期試験や大学院入試向けである。また、出題の仕方がやや曖昧であり、戸惑うことがあるかもしれない。が、理解を深めるための演習用には向いていると思う。理解できていない箇所をあぶり出すのにもよい。
- 作者: 池田駿介
- 出版社/メーカー: 技報堂出版
- 発売日: 1999/02
- メディア: 単行本
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水色のカバーの詳述水理学。大学院生レベルだと思う。難しい。「水理学とかいう科目、歯ごたえなくね」という方にはぜひ。そのかわり後半には、拡散・密度流・移動床水理学・植生水理学など、そこまでやるか、という内容が詰め込まれていて、本気で取り組むと楽しい(かもしれない)。ちなみに、僕が一番最初に買った参考書がこれだったけど、さっぱり理解できなかった。
参考:伊東の流体工学
流体力学を理解しておけば、水理学は格段に理解しやすい。
関連:
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