モレスキン「伝説のノート」活用術

モレスキン「伝説のノート」活用術」読了。
モレスキンは僕の要求にしっかりと応えてくれる。

モレスキン 「伝説のノート」活用術?記録・発想・個性を刺激する75の使い方

モレスキン 「伝説のノート」活用術?記録・発想・個性を刺激する75の使い方

僕がモレスキンに出会ったのは、つい先日のこと。バイト先の本屋で、社員の方に一冊のノートを頂いた。
「ast15くん、モレスキン使う気ある?」
モレスキンってなんすか?」
周囲の温度がみるみる下がっていくのがわかる。ここは本屋。文房具にはちょっとしたこだわりのある方々が大勢いらっしゃるのだ。殺気立った視線すら感じる。
「あのね、モレスキンはね……」

モレスキンは自由だ

 ゴッホピカソヘミングウェイらが愛用したノート、モレスキン。紀行小説家ブルース・チャットウィンに至っては、オーストラリアの旅に備えて、100冊のモレスキンノートを注文したとか。そういった「本物を知る」人々に広く愛されるモノには、必ず理由がある。それは間違いなく、「自由」という言葉で表される。
 モレスキンノートの表紙には、なにも書かれていない。謙虚にも裏側の下部に"MOLESKINE"と彫ってあるのみである。モレスキンノートを開くと、無駄な装飾のない、なんの変哲もない無地、あるいは横線の引かれたページが広がる。表紙は自在にカスタマイズできるし、なかには何をどう書きこんでも良い。
 それだけでは、さして普通のノートと変わらないのではないか?そうではない。「自由」を獲得するには「質」が必須の条件となる。アウトドアで利用するには、硬い表紙が必要である。ビジネスで利用するには、ある種の品格が必要である。絵を描くには、それなりの紙質が必要である。それらの要求を満たすには、自由さを獲得するには、「質」が要求される。モレスキンは、自由さに耐えうる質を持っているということだ。

僕の場合

 「野帳」というものがある。「フィールドブック」のことである。生態学関係の人と調査に行くときも、土木関係の調査で測量をするときも、この野帳が登場する。硬い表紙に、水で滲まぬよう鉛筆で記入する。モレスキン野帳の代替品として十分機能する。
 ある時は、就活ノートとしても機能する。セミナーやOB訪問をしたときの記録用に。「おっ、モレスキン使ってるんだ」と言われたこともある。ビジネスシーンでも、フィールドでも、プライベートでも、モレスキンは僕の要求にしっかりと応えてくれる。

※本書は、Fansfans(AMNブッククラブ)経由で、ダイヤモンド社様から献本頂きました。ありがとうございます。