コンサル就活対策

 就活もだいぶ進み、コンサル系は一通り終了した。誰かの役に立つ情報があるかもしれないので、記録として残しておくことにする。結果を書いておくと、内定が2社、ジョブが3社、なんらかのかたちで選考に参加したのが6社。まあこんなもんかな、という感じがする。ちなみに、まだ日系企業もしっかり見たいと思っているので、就職先が決まったわけではない。

なぜコンサルを受けたのか?

 就職先としての興味という軸がひとつ、もうひとつがトレーニングとして最もハイレベルだということである。
 前者から。結論から言うと、安定志向である。コンサルが安定?まさか?と思うだろうか。一般的に言う「安定」と僕の考える「安定」は定義が違う。キャリアとして、ぬるい企業に入ってしまったとき、自分はおそらくそのぬるさに適応することが目に見えている。「ぬるい」と言ってしまっては申し訳ないが、要するに、その企業でしか使えない極めてドメスティックな能力しか持っていない状態。一生をその企業で終える分には、それでも問題ないのかもしれない。しかし僕は、自身が「定住」してしまうことに強く危機感を持っていたりして、どこに行っても、どんな場所でも、仕事ができるような能力、まあ、メタ仕事力とでも言えばよいだろうか、そういう力がないと、真に「安定」することはないだろうな、と思っている。もはや、大企業で働く、というのは安定ではない。安定は、動的なキャリアのなかでしか得られない。メタ的な仕事力を鍛えられて、かつ動的なキャリアが築けるところ。そこがコンサルティングファームである。
 後者。そうは言っても、就活の軸はひとつではない。環境問題や土木な専門領域に関わりたいという軸もあったりして、日系企業も見ることにしている。で、日系企業の選考を受ける前に、就活の選考過程に慣れておき、自分の実力を確認しておきたい、という動機があった。就活トレーニングということである。なかでも、コンサルは論理的思考力であるとか、コミュニケーション力、実行力などが、客観的に、しかも相当ハイレベルに見られるので、トレーニングにはぴったりだったりする。どうせやるなら、一番高いレベルで。というのが2つ目の理由。

情報をどこで集めるべきか?

 まずネット。リクナビマイナビさようなら。というか、コンサル就活には、まったくと言っていいほど役に立たない。代わりに有用なのは、以下の3サイトだろう。
外資就活ドットコム
僕がメインとして使っていたサイト。たまに毒にも薬にもならないようなブログ記事がアップされるが、そういうのが意外とモチベーション管理に役立っていたりする。金融・メーカー・商社・マスコミ関連の情報も同時に見れるので、就活後半戦(日系企業)にも役立つ。
外資系への道標
僕はあまり見ていなかったが、どちらかというと、外資就活ドットコムより王道のような感がある。GD(グループディスカッション)などで出会う就活生もこちらを見ている人のほうが多かったように思う。歴史が長いためだろう。
理系ナビ
マニアックなコンサル(失礼)の情報が出ていたり、無料の説明会・勉強会情報があったりして、夏のジョブあたりから就活を始める場合は役立つと思う。僕も結構お世話になった。



 次に本。あまり読まなかったけど、一冊薦めるなら、これ。

コンサルティング業界大研究

コンサルティング業界大研究

 ただまあ、なんだかんだ言っても、本質的な情報、つまり、コンサルにはどういう人がいて、どういうスタンスで仕事をして、どういう能力が求められているのかっていうことは、説明会なり、選考過程なりで、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションをしないと得られない、というのが実感である。


いつから動き始めるべきか?

 単純に早ければ早いほど良いだろう。大学院に進む予定の3年生も、コンサルを受けておくことは勉強になると思う。経験があればあるほど強いし、なにより、あれほど思考レベルの高い場を体験できる機会はそあまりない。いや、僕がぬるい環境にいるだけかもしれないけど。ほかにも、意外と研究にもコンサル就活で学ぶ「フレームワーク」とかが使えたりするという特典もある。
 ただ、いくつかタイミングがあって、春のジョブ選考が始まる2月、夏のジョブ選考が始まる7月、冬のジョブ選考が始まる10月なんかが始めどきだろう。もちろん、思い立ったが吉日ではあると思う。



というわけで、選考過程の対策記事は以下のとおり。
コンサル就活対策 - けれっぷ彗星
コンサル就活対策 − エントリーシート編 - けれっぷ彗星
コンサル就活対策 − ケース問題編 - けれっぷ彗星
コンサル就活対策 − グループディスカッション編 - けれっぷ彗星
コンサル就活対策 − ジョブ編 - けれっぷ彗星