伴読部

伴読部 第9回『渋滞学』

伴読部のスタートのとき、「理系っぽいセレクトもあったらな」という話があったような気がしていて*1、確かにそれも一理あるな、などと思いつつ、『熊から王へ』みたいな境界分野でノラリクラリしていたわけだ。ので、ここは一発、前提知識がなくても楽しめ…

伴読部 第8回 『東インド会社とアジアの海』

国でも時代でもなく、東インド会社という切り口が秀逸。今回は赤亀さんの推薦で、あまり慣れない「歴史」に挑戦することに。東インド会社とアジアの海 (興亡の世界史)作者: 羽田正出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/12/18メディア: 単行本購入: 2人 クリ…

伴読部 第7回 『エンジン・サマー』

文明崩壊の後、が語るモノローグ。今回はなむさんのセレクト回です。エンジン・サマー (扶桑社ミステリー)作者: ジョンクロウリー,John Crowley,大森望出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2008/11メディア: 文庫購入: 37人 クリック: 234回この商品を含むブログ…

伴読部 EXTRA 『贈与論』

今回の伴読部はEXTRA回。第7回でないのは、この本を選んだのがメンバーではなく、伴読部そのものだから。「贈与論」を選んだ、というよりは、この流れならやはり「贈与論」は抑えておこう、という文脈が存在したのです。贈与論 (ちくま学芸文庫)作者: マルセ…

伴読部第6回 『メモリー・ウォール』

思いのほか長く続き、という言い方も失礼かもしれないが、2巡目が終わろうとしている伴読部。今回は僕の指定回だったので、久しぶりに小説を、と思い、去年読んだ「シェル・コレクター」がオオアタリだったアンソニー・ドーアの新作を選んだ。本屋大賞の翻…

伴読部 第5回 『ヴァギナ 女性器の文化史』

それでも、何世紀ものあいだ、世界中の女性たちが力を振るうためにスカートをまくりあげてきたことは、紛れもない事実だ。 ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)作者: キャサリン・ブラックリッジ,藤田真利子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/02/04…

伴読部 第4回 『貨幣論』

よくわからなかった。いや、書いてあることはわかったんだけど、その内容の重要性がよくわからない。現在の問題とあまりリンクしているように思えなかったからだ。やっぱり問題意識の在処が違うんじゃないかな。もう少し経済の歴史を、世界恐慌の辺りから冷…

伴読部 第3回『熊から王へ』

「熊から王へ」(中沢新一)読了。原初、熊は神であった。熊から王へ カイエ・ソバージュ(2) (講談社選書メチエ)作者: 中沢新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/06/10メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 30回この商品を含むブログ (4…

伴読部 第2回 『埋葬』

「埋葬」(横田創)読了。傲慢にも埋葬できるほど、あの人を大切に思えるだろうか?埋葬 (想像力の文学)作者: 横田創出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/11/25メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 480回この商品を含むブログ (20件) を見る 「産んでく…

「伴読部」やります!

赤亀さん(id:chigui)、なむさん(id:numberock)と「伴読部」という活動をすることになった。ルールは簡単。 ◆月に一回、一冊の本を指定してメンバが読む。 ◆その本のエントリを各自のスタイルで書く。 ◆配本は順番で指定し、本のジャンルは自由。 とまあ…